『資金調達の舞台裏』 株式会社Zeppy 井村氏×テレビ東京COM 遠藤氏
べンチャー企業の急成長に必要不可欠である資金調達、起業家と投資家、メディアでは決して多く語られない「投資までのストーリー」。スタートアップ資金調達の舞台裏に迫ります。
目次
1. 井村さんの意外な経歴と第一印象とは?
田原彩香氏(以下、田原):この番組は投資家プロフィールサイトの「バンドオブベンチャーズ」と「テレビ東京コミュニケーションズ」がお送りいたします。
べンチャー企業の急成長に必要不可欠である資金調達、起業家と投資家、メディアでは決して多く語られない「投資までのストーリー」。スタートアップ資金調達の舞台裏に迫ります。
さて本日お越しいただきましたのは、株式会社Zeppyの代表取締役社長/CEO井村さん、そしてテレビ東京コミュニケーションズの遠藤さんです。パーソナリティはビジネスタレントの田原が渋谷道玄坂スタジオからお送りします。よろしくお願いします。
まずは井村さん。自己紹介を簡単にお願いします。
井村俊哉氏(以下、井村):株式会社Zeppyという会社をやっておりまして、これは国内初の投資に特化したユーチューバーのプロダクションですね。一言で言うと投資系のUUUMみたいなことをやらせてもらっています。そういうのを今は事業としてやっていますね。
田原:わかりやすいですね!そんな井村さんですがキングオブコントで準決勝進出したことあると聞きましたが、、
井村:元々10年ぐらいお笑い芸人をやっていたんですけど、そこで全く芽が出なくて。準決勝進出した時には”売れる”かなと思ったんですけど、その準決勝進出が芸人人生で3年目で。
田原:準決勝進出!すごいじゃないですか!
井村:そうなんですよ。プロダクション人力舎ってとこにいて、周りの大人たちも売り出さなきゃってなってたんですけど、それも3ヶ月後にはもう誰も見向きもしない…。
だからほとんど株式投資で生計を立てていたんです。芸人としては3年目がピークで。そこからはもう長期下落トレンドていう(笑)
遠藤 哲也氏(以下、遠藤):さすがしっかり投資に例えてね(笑)
井村:投資が好きで、それがこうじて運用資産額的にも3億何千と言うところまで来てるんですよ。百万円からスタートで8年9年くらいでここまで。
田原:じゃあもう芸人のギャラよりも全然高いですよね。
井村:キングオブコントの翌年ですよ。ギャラも結構もらえそうじゃないですか。結構もらえて年額で2万5千でした。
田原:厳しい世界ですね。
井村:年ですよ。月に直したら2千何ぼとか。ときおりキングオブコントのDVDの印税も入ってきたんですが、それも32円とか。色々引かれて結果32円…。
遠藤:厳しい業界ですよね。
井村:そう言う事があって株式投資で生計をたてていたんです。
投資を本当こよなく愛しているので投資の喜びを世界中、日本中に広めたいと思っていて。日本だと特に投資家の人が少ないので、そういうのをミッションとしてやっています。それを一人でやるのはしんどいだろうということで、仲間たちをたくさん集めていて、投資家ユーチューバーの事務所という事でやっています。
月間7000万人も視聴者がいるユーチューブを使えば、投資の喜びを伝えたい放題じゃんと言うことをミッションに今やっているんですよね。
田原:と言うことは、ユーチューバーであり起業家でありと言うことですね。
井村:そうですね。ユーチューブチャンネルの登録もZeppy投資チャンネルでやっているのでよろしくお願いします。そこだけはぜひよろしくお願いします(笑)
田原:そしてもう一人テレビ東京コミュニケーションズの遠藤さん。簡単に自己紹介お願いします。
遠藤:テレビ東京コミュニケーションズの遠藤です。出資と事業開発の方を担当しております。それ以外にはeスポーツや卓球、経済メディアなどの事業も担当しております。
井村:卓球の戦略ってなんですか!?初耳ですね。
遠藤:えっとですね。卓球なんですが、今までテレビ東京って放映権でのビジネスではやってるんですけど、昨今卓球人気って高まってるじゃないですか。選手が人気が出たりですとか。だからしっかりと戦略を組んで、この卓球マーケット認知を拡大していこうであったりとか、もっとプレゼンスをあげていこうと考えております。
井村:テニスでもなく卓球なんですね。
遠藤:テレビ東京ずっと卓球放映してきてますから。
田原:そう言う流れがあってということですね。
井村:世の中的に大きなニュースがあってもテコでもそっち流さないで、卓球を放映するみたいな。
田原:ちゃんとそう言う軸がありますもんね。テレビ東京はそういう印象あります。
遠藤:卓球とゴルフは今までも力を入れてて。
田原:テレビ東京と言えば、あとは経済ですよね。
遠藤:そうですね。後ほど話せればと思うんですが、今回のZeppyさんへの出資も含めて、私共は経済メディアと言うところのシェアが非常に高いので、ここを今後どのように拡張していくかと言うところで、今Zeppyさんとは連携させていただいていると言う感じですね。
田原:なるほど。あとで深掘りしたいと思いますが、まずはおふたりとも、よろしくお願いします。
井村、遠藤:よろしくお願いします!
田原:よく最初にお2人はどうやってお会いしましたかって聞くんですけど、実は私と井村さん、私と遠藤さんと言う感じで別々のところでお会いしているんですよね。
井村:そうなんですよね。僕、遠藤さんより田原さんとの方が付き合いとしては長いんですよ。2年くらい?田原さんがアナウンサーとして出演しているSchooの番組で、4回5回とかですかね。
田原:そうですね。レギュラーとして来ていただきましたね。
井村:他の方のゲストの質問とかもやっていたので結構スタジオに行きましたね。
田原:「投資家」として来てもらって。そこで実は会社やりたいんだよね、って言っていたんです。でも本当に起業をするのかしないのか分からなかったので、思ったよりすごい早くてすごいと思っていたんですよ。
井村:こいつやんないなって思ってたんですね笑
田原:そんなこと思ってないですよ!!でも本気度ってわかんないじゃないですか。
遠藤:最初相談を受けた時に投資家のユーチューバー事務所を立ち上げたいですと言うお話だったんですね。今後、経済メディアとしてはこうなって行きますよって言う、話をさせていただいて。その時の印象で一番、本当にこれ心に残っているのが、、
井村:え、なに!?
遠藤:私もテレビ東京コミュニケーションズに入社してから、経済メディアをアップデートして行こうというミッションのもと色々動いていたので、証券会社の人と打合せがありますと。それで証券会社の人とも経済メディアの人ともこう言う動画を作ろうと言う話をしています、というお話をしたんですね。そうしたら、初対面ですよ!初対面の時に「是非同席させてください!」と言われたんです。
田原:すごい前のめりですね。
遠藤:もうなにも関係ない打ち合わせに参加させてくださいと。この方すごい方だなと思いましたね。
田原:でも井村さんそんな感じですよね。わかります!
井村:僕全然そんな、それってそんなすごいことですか?でも行きたいって思って言っただけですよ?むしろそれでそのあと本当に同席させてくれたんでよく許してくれなって言う。言ってみるもんだなと。
遠藤:経営者として起業したいとおっしゃっていたので、初対面でもう既に何も関係ないミーティングに是非参加させてくださいというのは、すごい魅力的に感じたんですね。
田原:プラスに働いたんですね。
井村:遠藤さんもっと言ってください(笑)そんなこと思ってくれていたんですね。
田原:井村さんはもう結構素直にやっているわけですもんね。行きたいと思ったから言ったと。
井村:何もそれがすごいことだとは思ってなくて。
遠藤:それが何もすごいと思っていないことが、私からすると経営者として必要だと思っています。やっぱり強引さだったりとか、なにがなんでもこの事業を成功させると言う気持ちが、「絶対同席させてください」と言う言葉に込められていたのでびっくりしましたし、じゃあ是非同席して下さいと言うことになりました。
結構大手のトップの人とのミーティングに行きましたね。
田原:起業家って基本的には結構グイグイ系だと思うんですけど、それでもあんまりいない感じですか?
遠藤:グイグイ系でも結構いろんな種類があるんですけど、気を使うってところが結構井村さんはしっかり調整できているというか。
井村:言葉の節々に「こいつ強引だな、もっと気を使えよ」っていうのを感じてしまうんですけどいいんですか?(笑)
遠藤:大丈夫です。若干クライアントとのミーティングの時にハラハラする時がありますけど(笑)
田原:そうなんですね。でもそういった第一印象があって、後ほどお話しいただく、資金調達に繋がるというということですね。そこからどうつながっていったのかというのをここから聞いていきたいと思います。
2.芸人×ユーチューバー×〇〇…
田原:初めてあった日はまだ会社を設立していなかったんですか?
井村:その時ははまだやってなかったですね。ちょうどユーチューバーをツイッターかなんかで募集したかしてないかですかね。
遠藤:そうですね。会社を立ち上げられる前に募集をされていたはずですよね。
井村:需要があるかどうかを探りに行く必要があったんですよね。
田原:それ大事ですよね。スタートアップで会社を設立する前とか最初にプロダクト・マーケット・フィットって言いますか、ちゃんと市場と合っているかというのを確認する必要がありますもんね。
井村:PMFになっているとは今でも思えてないですけど笑
まずは事故が少ないように試してみてっていうのをやっていましたね。
田原:そこはすごい慎重に丁寧に進まれるんですね。
井村:そうですね。それで20人くらい投資家ユーチューバー興味あるっていう方が来て。けっこう水を打ったような感じでツイッター上で反響があったんですよ。あ、これが求められているんだという感覚はありましたね。
それであっという間に人が集まったので、Yahoo!ロッジを借りて、そこで説明会みたいなのをしました。遠方にいる人たちにはユーチューブライブでつないで。そして、こういうことをビジネスとしてやろうと思っているんです、投資の喜び広げるんです、っていうのを言いました。
でもその場では、「よしやるぞ!」みたいになったんですけど、1ヶ月後動画出している人はほとんどいなくて。
遠藤:けっこう大変だったっておっしゃってましたよね。
井村:そうですね。
田原:やっぱりやる気はあるけど、それを実行に移せるかっていうのはまた別ですよね。
井村:ユーチューブって本当に辛いんですよ。
田原:やっぱり撮るだけっていうわけじゃないですもんね。
井村:そうですね。まず企画から考えなければいけないので。明日なんのネタを作ろうというところから始まって、そして実際に構成を台本に起こしてみて、その台本を頭に入れてからちゃんと収録をかけます。でもそれで終わりではなくて、そこから編集という作業が20時間30時間という時間が物によってはかかってきますね。
僕芸人やっていたんで、ネタ作りと同じだなと感じてます。ライブがあるからネタをつくらなきゃいけないっていうあの感じ(笑)大学卒業して養成所に入っていたんですけど、みんなで集まってユーチューブのネタを考えているときは、その時の感覚が戻って来たなあと思いますね。
遠藤:そうなるとユーチューバーと芸人さんって相性がいいってことですよね。
井村:めちゃくちゃいいと思います!先日も江頭2:50さんがユーチューブに登場して、あっという間に登録者数100万人ですからね。本当にすごいですよ。あとは、オリエンタルラジオの中田さんがやっているユーチューブ大学とか。
田原:面白いですよね。
井村:めっちゃ面白いです。あれって、ビジネス的にいうと参入障壁になっているというか。真似できないと思いますね。模倣して似たようなスタイルでやることは出来ると思います。でも例えば僕たちも同じようにホワイトボードを使って立ちというかたちでやっているんですけど、あのクオリティを出すっていうのは容易じゃないですね。
なのでやっぱり、芸人さんがやってきた事がそのままユーチューブに生きてるっていう。
演者の中でも、作から出演から演出から全てを一貫してやるっていうのが芸人なんです。
映像でも普通は作家さんだったら物を書くだけとか、収録する人がいたり技術さんがいたりとか全部別なんですけど、ユーチューブは全部1人じゃないですか。その考えが芸人と結構一緒なんですよね。だから芸人さんはこれからもユーチューブに結構入ってくるでしょうね。吉本さんとかの芸人事務所も力を入れてくることは間違い無いと思います。
田原:でも井村さんは、芸人とそれだけじゃなくて投資家だったりとか株も好きだったりとかそこに長けているので掛け算がまた増えますよね。
井村:僕ずっと掛け算で生きて来てるんですよ笑
遠藤:そうなんですか!?どういうことですか?
井村:芸人も真正面で売れなかったので、株大好き芸人という風に掛け算しました。
途中無理だったので、中小企業診断士というコンサルの国家資格を取って、診断士芸人・コンサル芸人としてさらに掛け算を。これで3つ繋がるじゃないですか。これでもういないんですよ。そういう存在が。それでユーチューブやります、しかも会社作って起業しますとなったら、起業家でもあるしユーチューバーでもあるし投資家でもあるし、診断士でもあるしっていう掛け算し放題ですよ。
遠藤:じゃあ今4つのキーワードで掛け算できているというわけですね。
田原:もう唯一無二の存在ですよね。他探してもいないっていう。
井村:でも一方で掛け算しないで真正面に戦っている人たちの方がどうしてもかっこよく見えちゃうんですよね。
田原:一つを突き詰めるということですかね。
井村:それがあって僕は芸人の舞台から降りたんですよ。お笑いにしか興味なくて、面白いか否かで戦っているこの人たちは眩しくて、勝てないなって思って。
田原:でもそれは思いついたり、掛け合わせたりできるクリエイティブ精神があるってことも才能ですよね。
井村:そうですね。でもどこまでいっても誰の仲間でもないんですよね。
田原:なるほど、誰の仲間でもない、、深いですね。
井村:ツイッターとかでもそうなんですけど、投資家の人たちは投資家のアカウント同士で仲良くするしユーチューブの人たちはユーチューブの人たちで仲良くするんですよね。でも僕の存在は他にいないので誰も仲間いないんですよ。
遠藤:それは投資家としても一流を極めようとは思われていないんですか?
井村:思ってます思ってます。
田原:でもトップに行くのはハードな部分でもありますもんね。
井村:深層心理でいうとそれもまだ諦めていないし上に行こうと思ってます。
いろんな選択肢があって、その手札を増やすという作業もやっているんです。投資でパフォーマンス上げるのと、起業をして企業価値のバリュエーションあげるっていうパフォーマンスも結局一緒じゃないですか。結局お金という面なのかもしれないですね。
田原:確かに軸がありますよね。
遠藤:お金を追いかけているんですか。
井村:お金かもしれないですね。投資でいうと100万から始まって今3億何千万というところにいるのを、投資家としてのパフォーマンスをさらに上げていってこれを10億、何十億にという風にやっていきたいと思っています。企業価値の面でももちろんパフォーマンスをどんどん上げて行って3桁を目指していくといった風にやっていきたいですね。
どちらも同じ軸といったら同じ軸ですね。
遠藤:もちろん、私もその夢にのっかているわけですからね。
田原:さて、第一印象は結構前のめりで、1年くらいたった今の印象はどうですか?
遠藤:第一印象とそんなに変わったということは無いんですけど、やっぱり経営者としてコストといった面に井村さんが強いので、そこは投資家として安心できますね。やっぱり企業によっては、後で財務諸表をいただいた時にこちら側がチェックしなければいけないという事があるんですけど、井村さんの場合はしっかりと管理されているのでそれが無いんですよ。やっぱりお金は強いですよね。
井村:さっきの掛け算でいうと、もう一つあって「コスパ男」ていうのがあるんですよ。例えばあらゆるpayを使い倒して、日々のQOLを下げずにコストだけ下げることが出来るんですよ。僕投資で一定の成果が出てますけど、日々の費用はお二人よりも使ってない自信ありますよ。
遠藤:1つエピソードがあるんですけど、あるミーティングのとき僕が某チェーン店のコーヒーを飲んでたんですね。井村さんが遅れてきまして、「なんでコーヒー飲んでるんですか?」って聞いてきたんです。こちらとしてはよくわからないじゃないですか。なのでどういう事ですか?って聞いたら、「コーヒーは自分で持ってきたら100円得するじゃないですか」って言われたんですよ。そこまでやったら買えないっていうストレスがかかりそうですよね。でも井村さんに「むしろ逆で、その100円を違うことに使って、さらに将来価値を高めるっていう、それが嬉しいじゃないですか」と力説されまして。これは信用できるなって思いました。
井村:そうなるんですね(笑) ありがとうございます。
田原:本当に日々そうやって生活しているんですか?
井村:そうですね。今も変わらずマイボトル持ち歩いてます。でもそれはただ単純に節約していると捉えてほしくなくて、費用対効果なんですね。例えば昔はタクシーも乗らないようにしていたんですけど、今は乗りますね。自分の時給単価も上がってきますし、自分で会社をやっている以上固定費というのも従業員さんに払うという立場になるので、時間というものがかなり大事になってくるんですよね。なのでそこにお金を使ったりします。
田原:今の聞くとすごい信頼出来ますね。無駄遣いしないなって思います。
やっぱり第一印象からもっとプラスにいいところが見えてきているんですね。経営者の顔といったのもありますよね。
遠藤:そうですね。おこがましいことではあるんですけど、1年前と比較すると契約書であってもチェックする箇所がしっかりされてきている、といったことも感じます。
井村:その辺は僕しっかり見ますね。最初とかはわからないので、ぬるっとやってしまう部分もあったんですけど、そこも自分でちゃんと見て理解した方がいいなと思ってやっていました。今は専門家を使っています。
田原:そうだったんですね。井村さんのいいところがたくさん出て来ましたね。
3.井村さんが描く、株式会社Zeppyの将来像・野望とは?
田原:今後の井村さんについて、予定しているものがあれば教えてください。
井村:今、第4フェーズくらいまでは考えています。
その第1フェーズとして、ユーチューバーのプロダクションをやりましたというところから、自社のユーチューブチャンネルを立ち上げてそれを育てて来ました。チャンネル開設してから、7ヶ月くらいで登録者数約5万人まで行ったので、株式投資のところでは日本一の規模くらいになったと思います。今は大手の金融機関さんからも3、40本ほど動画制作の受注をいただいたりもしていて、まず立ち上がりは順調だなと感じています。
そこで今年は第2フェーズ。2020年にやりたい事としてプロダクションの部分の強化を考えています。単純にユーチューバーとしてやっていくつもりはないので、プロダクションとしての機能を強化していくために、所属しているタレントさんにどんどん仕事をお願いし、タレントさんの育成をしていこうと思っています。
それでテレビ東京さんに1月に追加出資して頂いたタイミングで、もふもふ不動産という投資家のインフルエンサーの方に入ってもらっています。この方は登録者数14万人くらいで国内でもトップクラスですね。勢いもすごいです。
遠藤:経済系の?
井村:そうです。もふもふ不動産は不動産投資家さんなんですけど、それでこんな伸びるんだというような情報を日々どんどん掘り下げてくれる方ですね。
あとはダン高橋という方もいます。この方はウォール街から来た金融エリートで、チャンネル立ち上げからサポートして、あっという間に登録者数が1万人超えてきました。こういった方々をどんどん育てていきたい、仕事をお願いしたいと思いますね。これが第2フェーズです。
第3段階で考えているのが、今掘り下げ中のIRさん。上場企業は3,700社いるんですけど、IRさんをなんとか会員化したいと思ってます。IRは投資家向け広報のことを言うんですけど、その活動を活発にやらなければいけないよね、投資家とのコミュニケーションをやらなきゃいけないよねと言う流れがあるんです。そこのかゆいところを知っている僕たち投資家側で、IR支援をしながらユーチューブで動画を公開すると言うことをやりたいんですよ。
実はこれはもうテレビ東京さんと連携させてもらって、すでに何本か事例としてやっているんです。例えばサイボウズさん、マネーフォワードさん、uuumさんですね。それぞれオフィスにお邪魔して撮影したので、uuumさんの時は本社の六本木ヒルズのスタジオをお借りてやりました。
田原:それに井村さんも出ていると。
井村:そうですね。やってることは企業分析です。3社さんこう言う会社さんですよねと言うのを、各社の社長さんなどが自ら出てくれてやったんですよ。
IRは普通数百回しか再生されないんですけど、uuumさんとかマネーフォワードさんとかは累計で2万3万とか再生されていたので、結構手ごたえは感じています。このような事例をどんどん増やしていって、IRさんをどんどん会員化させていきたい。そしてIRのイベントをやるなど、投資家とのコミュニケーションを僕たちを通じてやっていってもらいたいと思っています。これが次のフェーズで今はそれの仕込み段階ですね。
それがまだ花開くかって言うのはわからないですけど、、、
田原:出してみないと分からないですもんね。
遠藤:IRって、今まで重要なことであるというのが、マーケットに対して認知度が薄かったんですね。ただそれに気づいている企業というのは、本当に予算をかけて力も入れていて、それで株価っていうのも差が開いているんです。
そこを私共テレビ東京とZeppyも組んで、IRというものをもっとマーケットに認知させたり、投資家の方々がもっとこの企業のことを知りたいと思ったときに軽いコミュニケーションを取れるようにしたり、というのを事業としてやって行こうと今始めています。
田原:そこは思いとかも結構合致しているという感じですかね。
井村:そうですね。制作したコンテンツも僕たちのユーチューブチャンネルで公開するのと同時に、テレビ東京さんの有料配信サービスのビジネスオンデマンド(BOD)でも配信してもらっています。さらにBODのアプリを開いてもらうと、トップのバナーに一番に出てくるようにしてもらっています。
田原:それはもう上手く遠藤さんがやっているというかんじですかね。
遠藤:そうですね。IRは非常に注力しています。
井村:これに関しては今は仕込み期で、来年くらいに目指す次のフェーズですね。
そして、僕がやりたい最終形態は「成果報酬型のファンドを作る」ということです。
田原:ファンドを作るんですか?成果報酬、ファンドというと、、?
井村:株式投資が好きなので、色々講演とかさせていただくんですけど、とどのつまりみんなどういう銘柄がいいかとか、何を買えばいいかというところに一番ニーズがあるんです。それをみんな勉強できるようになればいいんですけど、みんなやるっていうのはやっぱりしんどいんですよね。それに、ほとんどの人にとって投資はそれぞれの人生のごく一部、仕事があって家庭があって投資があるという位置付けでいいと思うんです。みんながみんな根詰めて投資の勉強をしなくてもいいのかもと。それでも、全ての人に投資の喜びを感じてもらうには、これを買ったらいい、というようなものを提示できれば一番いいなと思ったんです。
遠藤:それは具体的に今の既存のファンドとはどう違うんですか?
井村:構造を変えられたらと思っています。まず、手数料を成果報酬型にしたいんですよね。
田原:成果報酬ですか。
井村:世の中には多数のファンドがあるじゃないですか。新しいフィンテック系のサービスとか色々出てきていますが、どれを買えば手数料を上回るパフォーマンスがでるのか、商品の選択肢も多いのでなかなか見抜けない状況です。
そこで、成果報酬として、利益が出た時に分配してくださいというファンドにすれば、投資家の納得感も得られると思うんです。
それをユーチューブで直販したいんですよ。年末には事務所全体のチャンネル登録者数は50万人とかいくので、それが100万200万1,000万とかになると普通に数百万億というのは集まると思うんです。
遠藤:そうですよね。チャンネル登録者が投資家っていうことですもんね。
井村:ライブコマースとかもいいと思っているんですよ。ファンドのライブコマースですね。ユーチューブライブで「今こういうファンドをたちあげます!」「今10億円売れました!」「100億ご購入の方ありがとうございます!」「コメントもらってますね!」というのを言いながらやる、他の運用会社さんのを含めたファンドの販売チャンネルとかもやっていきたいですね。これが3年後くらいです。
田原:ユーチューブがあれば色々実現できたりとか広く認知できたりするので、結構色々広がりますね。
井村:そうですね。まずはそこで数字を取りに行ってという感じですね。
田原:いやー楽しみですね!ありがとうございます。
さて、本日お越しいただきましたのは株式会社Zeppyの井村さん、そしてテレビ東京コミュニケーションズの遠藤さんでした。パーソナリティはビジネスタレントの田原でした。資金調達の舞台裏、次回もお楽しみに!
資金調達の舞台裏、次回もお楽しみに!