営業の『視える化』、RevCommが手掛けるコミュニケーション革命とは
目次
1. 圧倒的効率主義のRevComm代表會田さんの世界観を覗いた
田原彩香氏(以下、田原):皆さん、こんにちは。この番組は投資家プロフィールサイトのバンドオブベンチャーズがお送り致します。毎回のゲストには今をときめく経営者、投資家を迎えましてインタビューをしていきます。本日お越し頂きましたのは株式会社RevComm代表の會田さんです。
會田武史氏(以下、會田):よろしくお願い致します。
田原:ありがとうございます。早速ですが、自己紹介をよろしくお願いいたします。
會田:株式会社RevComm代表の會田と申します。元々は新卒で三菱商事さんに入社して、ずっと海外で自動車の事業をやっていました。2017年の9月にRevCommを創業して、今に至ります。RevCommでは、電話営業やコールセンター業務を人工知能で可視化する、MiiTel(ミーテル)というサービスを提供しております。
田原:それでは今日は色々とお伺いしていきましょう。パーソナリティはビジネスタレントの田原が渋谷道玄坂スタジオからお送りしております。
會田さんといえば最近はTechCrunch,B Dash Camp,ICCなど多くのイベントに出場して優勝されていらっしゃいますね!!今年は戦略的にイベントに出ているのでしょうか?
會田:そうですね。元々ピッチイベントに興味はなかったんですけど、とあるきっかけでIVSさんのピッチイベントに登壇して入賞させてもらった時に、採用、自社ブランディング、顧客獲得といった恩恵が予想外に大きくて、2019年はピッチイベントは全て出ようと思いました。
田原:なるほど。有名なピッチイベントで結果を残すとかなり会社の広報になりますもんね。でも、そういったピッチイベントに出て、実際に優勝したりするのって難しいじゃないですか。受賞の秘訣みたいなものってあるんですか?
會田:とにかく事業に集中することですね。ピッチイベントは、言ってしまえば事業の成果を披露する場でしかないので、本質は応援してくれる投資家の皆さまや先輩経営者の方々、そして熱い想いを持って集まった仲間たちと一緒に事業を作るのに注力することだと思います。
田原:これは起業家の皆さんに聞いて頂きたいですね。まずは事業に集中するという、シンプルながら本質的なことのように感じます。たくさん登壇している中で、失敗はありましたか?
會田:B Dash Campの時に緊張したんですが、普段あまり緊張しないタイプなので、さらに焦って悪循環に陥るっていうのはありましたね。でも、緊張したのは冒頭だけで、それ以降は平静を取り戻すことができました。日頃から茶道やヨガを趣味でやっていて精神を落ち着かせるのに慣れていたということもありますが、普段から事業に集中していて、投資家の皆さまやお客様に対してだったり、採用の際に何万回と事業の説明を行ってきているので、その積み重ねが功を奏したのかな、と思います。
田原:茶道やヨガ!プライベートで、しっかりと自分を取り戻す習慣をつけていたということですね。
會田:僕は極めて合理主義で、時間を無駄にすることや他人の時間を奪うことが嫌いなんですよね。打ち合わせの後エレベーターまでのお見送りを断っちゃうくらいで(笑)。それくらいの合理主義なんですが、起業家は普段から緊張感をもって仕事しているので、茶道やヨガで平静を取り戻す時間っていうのは大事だなと、実際にやってみて気づきましたね。
田原:茶道やヨガはいつぐらいから始めたんですか?
會田:茶道は8年くらい前からですね。おもてなしの精神が身につくのでオススメですね。
田原:実は私も小学校のとき茶道をやっていた時期があって、大人になってからも何度か再開させたこともあるんですが、茶道の時間は精神が静まって良いですよね。
會田:日本の歴史を学ぶ貴重な機会にもなりますからね。
田原:會田さんからは只者ではないオーラが漂っているように感じるのは、茶道やヨガの時間で精神を落ち着かせて、事業にはしっかり集中するというメリハリがついているからなんですかね。そういう部分もピッチイベントでの優勝に繋がっているのかもしれません。
會田:先日とあるアクセラレーターさんのイベントに登壇させていただいて、ピッチイベントで気をつけていることについて質問を受けたんですが、僕はピッチイベントのROIが大切だと思います、と答えました。スタートアップで最も重要なのは創業者の時間だと思っていて、ピッチ資料に何時間もかけているようでは本末転倒だと思います。僕のピッチ資料はすごくシンプルで作るのにも1時間くらいしかかからないので、ROIはかなり高いと思っています。
田原:ピッチ資料に時間をかけている場合ではないと。実際日本HR大賞を受賞したり、東京都主催の世界発信コンペティションでサービス部門優秀賞を受賞されていたりと、活躍されていますね。
會田:RevCommという会社名はRevolution×Communicationでコミュニケーション革命を起こすという意味で付けました。最新のテクノロジーで社会の生産性を高めて、少しでも多くの「本当の意味でのコミュニケーションが行き交う豊かな社会」を実現したいと思っています。昨今生産性向上や働き方改革が社会課題として勃興してきているなか、MiiTelはリモートワークに寄与することができますし、また日本発の世界的ベンチャーを目指して、グローバル市場を視野に入れていることが評価されたんだと思います。
田原:なるほど。この後は、そんなRevCommの社内の様子などを聞いていきたいと思います。
2. ”HAPPY”が集まるRevCommは、リモートワークなのに会社に来る会社好きメンバーだらけ!
田原:それでは、社内の様子、チームメンバーにどんな方がいらっしゃるのかお聞きしていきたいと思います。実は本日、広報の藤村さんにもお越し頂いています。
藤村侑加氏(以下、藤村):初めまして。藤村と申します。宜しくお願いします。
田原:宜しくお願いします。今後はお二人にお伺いしていきたいと思うんですが、今は社内に何人くらいのメンバーがいらっしゃるんですか?
藤村:今は25人くらいですね。
會田:今はひたすら採用しているっている感じですね。僕たちの会社はコーポレートバリューとして”HAPPY”を掲げています。頭文字に全部意味があって、Hはhappinessでいつも明るく笑顔が絶えない人の集まり、Aはaccountabilityで人から頼られる人の集まり、Pはprofessionalismで、自ら行動を起こして変革を生み出せるプロフェッショナルの集まり、もう一つのPはpassionで何らかの熱い想いや夢を持っている人の集まり、Yはyouthfulnessで、若々しく自由ではつらつとした発想ができる人の集まり、という風に定義しています。これを元にして求人票を書いて面接しているので、”HAPPY”なヒトが集まっていると思いますが、藤村さん実際どうですか(笑)?
藤村:実際にHAPPYな人が集まっているように思います。昔の話なんですが、共働きの両親が仕事の忙しさから合格した大学の入学手続きを忘れて入学できず浪人することになったという出来事がありました。今だから話せますが(笑)。その時はすごく落ち込んだんですが、日本を働く母親に優しい社会にしたいと起業を考えるようになりました。実際にいま私も2歳の子どもがいまして、育児と仕事の両立の難しさを感じておりました。そんな中で代表の會田に出会って話をしたところ、「パフォーマンス重視なので子供がいても全く問題ない」と言ってくれて、入社を決めました。社内では4人の子どもを抱えるエンジニアや、福岡・滋賀在住のリモートワーク正社員もいるので、一人じゃないという安心感があります。また社会課題を解決したいというRevCommの世界観にもマッチすると思っています。
會田:藤村は本当にすごくて、最初の出会いがfacebookのMessengerからだったんです(笑)。コーポレートサイトや事業内容を見て共感したので会ってほしいって。少し怪しんでいたんですが、文章の丁寧さや共通の知り合いからしっかりした人だという印象を受けまして、実際に会ってみると熱量もあって、理路整然とした語り口で、笑顔のよくある人で、”HAPPY”に合う人だということでジョインしてもらいました。
田原:いつ頃ジョインされたんですか?
藤村:最近ですね。11月くらいでした。
會田:今社内のSlackで話題になっているんですけど、藤村がジョインしてから様々なメディアに取り上げられるようになって、本当にすごいと思いますね。
田原:確かに、スタートアップに藤村さんのような行動力のある人がいるとすごい伸びることがありますよね。
藤村:すごく持ち上げてくださってるんですけど、會田がピッチイベントで優勝していた時期と私のジョインの時期が重なっていたので、私が幸運を引き寄せてるように思われていてラッキーです(笑)。
田原:幸運の女神みたいな存在ですよね(笑)。他にも社内に”HAPPY”な方がたくさんいるんですか?
藤村:いっぱいいますね。會田も三菱商事出身なんですが、大手の商社や証券会社出身の人が多い印象で、その当時よりも裁量が大きく与えられていてそれを楽しんでいる人が多いと思います。大企業だと分業で細分化されて、っていう感じだと思うんですけど、スタートアップの責任範囲の広さだったり柔軟さに触れると、やりがいもあるし病みつきになるのかなと思います。
田原:リモートワークも導入して、合理化された働き方ですもんね。
會田:そうですね。
藤村:ちなみにRevCommは在宅勤務OK、フルリモートワーク制です。
田原:そうなんですね。リモートワークだとメンバーに責任感がないと成立しないですよね。
藤村:他の企業さんだと、事前申請制や月の限度回数があったり、コアタイムがあっての在宅勤務許可といった部分的な導入が多いですが、RevCommでは完全にですね。
會田:フルリモートワークなんですが、何だかんだで皆会社に来るんですよね。
藤村:みんな会社が、仲間に会うことが好きなんですよね(笑)。
會田:フルリモートワークをやってみて、コミュニケーションがおざなりになるということを、1on1でよく聞きます。会社で顔を合わせることが出来ると、サクッと雑な相談でも可能になるので、フルリモートながらもコミュニケーションが円滑になる環境は担保しなきゃなとは思います。
田原:人間ですから、顔を合わさないと分かりあえないことがありますよね。社内イベントとかも企画されたりするんですか?
會田:そこは僕はあまり把握してないんですよね(笑)。藤村が忘年会とかBBQとかを企画してたりしてましたね。
藤村:自主イベントだとそういうものがありましたね。あと内輪で話題にあがっているものだと野球部を作りたいとか、茶道の会を開きたいとかもありました。
田原:會田さんどうですか、茶道の会に人は集まりそうですか?(笑)
會田:いや、絶対集まらないと思います(笑)。
田原:會田さんはヨガとかもやっていて健康そうなので、社内全員健康経営で行きたいですよね。
會田:ヨガは本当にオススメですからね。
藤村:親戚にプロのスノーボーダーで、DVDとか書籍とかに結構出てるような人がいましたよね?
會田:全日本のチャンピオンに5年連続でなったりしてますね。
藤村:それで、たしかその人からもらったヨーグルトの種でヨーグルト作って毎日食べてるんですよね(笑)。
會田:よく覚えてるね(笑)。毎日ヨーグルトを食べてるから腸内環境がすごく良いんですよ。健康にはかなり気を遣ってます。
田原:買ってじゃなくてわざわざ作ってるのはすごいですね(笑)。RevCommさんの魅力が伝わってくるお話でした。
3. 営業トークを可視化する!MiiTelがつくり出す大いなるメリットとは
田原:ここでMiiTelのサービスのついて詳しくお聞きしていきたいと思います。
會田:ありがとうございます。MiiTelは、営業やコールセンター業務における①ブラックボックス化問題の解消と②セルフコーチングの実現という2つの価値を提供しています。まず、ブラックボックス化問題とは、電話営業やコールセンターで顧客と担当者がが「何を」「どのように」話しているのか分からないという問題で、潜在的に抱える本質的な問題なんです。この問題により、「営業のなぜ?」が分かりません。なぜ成約・失注したのか、なぜ担当者毎のパフォーマンスにバラツキがあるのか分からない為、労働集約的で属人的な「数撃てば当たる」に陥ってしまいます。そこでMiiTelでAIを活用して営業トークを可視化することでブラックボックス化問題が解消し、さらに担当者自らが自分の営業トークや顧客対応を振り返るようになります。
田原:自分の営業の振り返りは、なかなかできないですよね。
會田:自分の営業トークを定量的に分析して可視化する機会は無いですからね。僕自身商社出身なので営業には自信あったんですが、実際に可視化してみると衝撃を受けて、一般的な人の会話スピードの2倍以上の速さで、まくしたてるように話していたことが分かったんです(笑)。自分の営業トークを定量的に分析・可視化して自分で振り返ることはとても重要なんですよね。これを僕たちはセルフコーチングと呼んでいます。AIが勝手に解析してくれて、それを自分で振り返ることができるというセルフコーチングツールがこれからどんどん増えてくると思うので、僕たちはそのパイオニアになりたいということで、MiiTelを打ち出しました。
田原:営業の課題点にメスを入れたと。私も電話営業の経験があるんですが、確かに量をこなしてやっと成約できるというイメージがあります。
會田:そうなんですよ。日本の生産性がなぜ低いかというと、極めて労働集約的で属人的な営業に立脚しているからなんですよね。そこにメスを入れるためにMiiTelを始めました。今はかなり市場に受け入れられていて、1年で約2,000人を超えるユーザーにご愛用頂き、これまでに350万件の電話営業がMiiTelによって可視化されました。
スタートアップなのでコアファンがかなり重要になるんですが、MiiTelは熱狂的なコアファンがすごく多くて、TwitterやfacebookのDMで色んなお客様から感謝のお言葉を頂きます。プロダクトマーケットフィットは出来ていると思うので、これからMiiTelを更に広めいけるように注力しています。
田原:なるほど。PMF(プロダクトマーケットフィット)を経たあとは本リリースですか?
會田:はい。2018年の10月中旬にリリースしました。
田原:そうなんですね。リリースから1年くらい経つことになりますが、どんな企業によく使われますか?
會田:人材系や不動産、保険、金融などの会社を中心に、他にもコールセンターを持っているEC事業者さんであったり、東証一部上場企業からスタートアップまで、業界・規模を問わず幅広い層にご愛用頂いています。なぜこれほど広くご愛用頂けるかというと、ブラックボックス化問題の解消、セルフコーチングの実現が本質的かつ普遍的な問題であるからだと思います。本質的かつ普遍的な課題にフォーカスしているのがポイントだと思います。
田原:なるほど。気になる企業さんがいたら、RevCommさんに問い合わせれば導入できると。主に企業さんのどんな方に感謝されますか?
會田:経営層、マネージャー層、プレイヤー層の3つになります。皆さんから感謝のお言葉をいただくんですが、ポイントがそれぞれ違います。
経営層の場合だと、MiiTelはクラウドサービスですのでハードウェアが不要で、B/Sへの負担が軽くなるということがあります。さらにコストもあまりかからず、営業の成功率が高まるので、P/Lへのインパクトも大きくなります。
マネージャー層だと、今まで教育・指導に膨大な工数がかかっていたのが、AIによる可視化で負担がかなり軽減するというメリットがあります。また、電話の統計データ等も簡単に見れるのでチームの管理も容易にできるようになります。
プレイヤー層の場合は、まず電話番号の入力工数やかけ間違いが無くなります。人による曖昧な指導ではなく、相手の会話に被せて会話する回数だったり話速などの明確な定量指標で自分の営業トークを分析できるようになります。これによって建設的で生産性の高い電話業務ができるようになります。
田原:誰もがハッピーになれるすごく良いお話ですね。MIiTelの魅力について語って頂きましたが、そろそろお時間になって参りました。
それでは、會田さん、そして藤村さんから、採用についてなど何か告知事項があれば教えてください。
會田:ありがとうございます。
私達は、「世のため人のためになる」というビジネスの本質に従って経営をしております。そして先程お話した”HAPPY”な仲間と、「少しでも多くの、本当の意味でのコミュニケーションが豊かな社会」を作りたいと思っています。このために同じ想い、価値観を持つ仲間が重要で、現在採用活動を強化しております。ビジネスサイド、テックサイド共に募集しておりますので、少しでも興味があれば、カジュアルにでも構わないので、一度お話させていただければなと思います。
田原:藤村さんも直接DMを送っていましたもんね。
藤村:はい(笑)。誰かの役に立ちたいという方であれば、私達は世のため人のためになるサービスを提供していますので、満足度高く働けると思います。また先程私自身の子育ての話をさせて頂いたように、子育てや介護などの何かしらの制約がある方でも、働きたいという気持ちさえあれば受け止めてくれる代表や社員がいるので、ご興味があれば気軽に問い合わせいただければなと思います。
田原:ぜひ気になる方いらっしゃれば、ホームページの方にアクセスしてみてください。ありがとうございました。本日は色々お伺いしてきましたが、いかがでしたか?
會田、藤村:楽しかったです!
田原:會田さんの隠れた趣味の話も分かりましたし、藤村さんの熱意も伝わりましたし、非常に濃い内容だったと思います。
本日お越しいただきましたのは、株式会社RevComm代表の會田さん、そしてPRとマーケティング担当の藤村さんでした。パーソナリティはビジネスタレントの田原でした。次回もお楽しみに!